「わぁ…雪だよ!!」
「ああ…」
――いよいよ旅行当日。
だけど
響君は元気がない。
今日は雪が降ってる。
雪見れば、元気になるのに……
「響君?」
私は響君の手をぎゅっと握る。
「あ、悪い。ぼーっとしてた。今日は楽しくやろうな。」
響君が言う。
「うん!!」
響君……
何でかな…。
すっごい嫌な予感がするの……。
気のせい…だよね?
「今日、泊まる所…海近いんだよね。海、夏ぶりだね。」
「ああ。」
私と響君は電車で移動中。
「なんか眠くなってきた…」
「俺の肩使えよ?」
響君が言う。
「ありがとう。」
私はそう言うと響君の肩の上に頭を乗せ、眠る。
落ち着く…。
響君と一緒にいると…
すっごく安心する。


