ていうか…
「何で響君知ってるの?」
私はお母さんに聞く。
「雨音の部屋、掃除しに行った時…勉強机に置いてあるアルバム見たのよ。」
げっ…
見られたんかい…。
「あはは…」
なんか恥ずかしい…
中には響君が私の頬にキスしてる写真とかあるし…。
……って
それより…
「さ、早苗とだからね?」
私はお母さんに言う。
響君と二人きりで旅行なんて許されるわけ…
「…行ってきなさい。」
お母さんが言う。
「へ?」
意外だった。
お母さんからそんな言葉が聞けるなんて…
「バイト頑張って来たものね。問題起こさなきゃいいわ。」
お母さんが言う。
「お母さん…」
「雨音は響君の事本当に好きなのね。そのネックレス、響君からでしょ?」
お母さんが私に聞く。
「うん…。」
ネックレスは毎回着けてる。
着けてると安心するから。


