「繋がれるんだって。離れても二人には永遠の愛があるって証らしいんだ。」


俺は雨音に言う。


「素敵だね。これなら安心だね。」


雨音が言う。


「ああ…」


繋がってたいんだ。


雨音とは…。


「…響君、大好き。最高の誕生日だよ。」


雨音が言う。


「…うん。」


「響君の誕生日は12月24日かぁ!あと二ヶ月だね!旅行行こうね。」


「ああ…」


俺らが旅行に行くのは
12月23日と24日。


誕生日は雨音に嘘ついた。


だって


死ぬ瞬間だけは

雨音には見せたくない。



だから。


あと二ヶ月。



二ヶ月は早いんだ…。



「…明日からバイト復帰だね!お金ももう少しで貯まるし。楽しみすぎ。」


雨音は一人ではしゃぐ。


雨音のこんな表情が見られるのもあと少し。


そう思う度


胸は強く痛むんだ…。