「雨音。」
俺は雨音を抱きしめる。
雨音は黙り込む。
怒ってる?
もう
言っちゃうか。
「…忘れるわけないだろ?1番大切な日だろ?」
俺は雨音の耳元でそう囁く。
「か、からかったの?ひどい…」
雨音は俺に言う。
「ちょっと意地悪したくなって。ごめんな?」
俺はそう言うと雨音の体を離し、雨音を見つめる。
「響君のバカ…」
雨音が言う。
雨音が言うと俺は笑う。
「雨音、お誕生日おめでとう。雨音に会えて良かったよ。」
俺は雨音に言う。
「響君…」
本当にそう思う。
二人の運命は悲しいけれど
決して絆だけは
崩れないで…。
「……雨音。」
「………ん?」
雨音は俺を見る。
最初で最後なんだな。
雨音……。


