すると
「響君!あれ楽しそう!茶道部!」
雨音は俺の手を引く。
全く……
「はいはい。」
俺は雨音と茶道部へ。
今日は雨音の誕生日。
だから
今日は雨音をいっぱい笑顔にしてやりたい。
残りの時間で
いっぱい雨音の笑顔が見たいんだ…。
「楽しかったね。」
「そうだな。」
――放課後、俺は雨音と帰る。
さっきまでハイテンションだった雨音は急におとなしくなる。
「あのさ、響君。」
「……ん?」
俺は雨音を見る。
「今日、何の日か覚えてる?」
雨音は俺に聞く。
……あ……
誕生日の事気にしてるんだな。
よーし…
「覚えてない。何だっけ?」
俺はわざとそう言う。
「あ、やっぱいいや…」
雨音はそう言うとかなりへこんだ表情。
意地悪すぎたかな?


