「はい…。」
雨音はそう言うとウサ耳を外す。
独占欲……。
そんな言葉が俺の頭の中に浮かぶ。
雨音は別に悪くないのに。
俺はすぐに妬く。
雨音はこんな俺が
嫌かな…?
俺はなんでこうなんだろう…
すると
「響君!宣伝はやめようよ。」
雨音が言う。
「へ?」
「このまま…回ろうよ!」
雨音が俺に言う。
「あ、ああ…」
俺が言うと雨音は笑う。
雨音の笑顔は見ると安心する。
なぁ…
雨音。
こんな俺の
側にいてくれてありがとうな…。
俺は辛かった。
時間が過ぎる度。
今日は雨音の誕生日だ。
今日は
雨音の側にいっぱいいてあげよう。
いっぱい笑顔にしてやりたい。
時間は
足りない……。
あっという間だよ…。


