「…え!?」
「ほら!2Aの宣伝行ってこい!」
そう言うと健太は俺らをクラスから押し出した。
なんだよ…。
「仕方ねぇな…」
宣伝か。
まぁ、客いっぱい呼ぶのは得意だけど。
だけど
「響君!見て!」
雨音はウサ耳のカチューシャをつけ、俺に言う。
か、可愛い………。
……じゃなくて!
「なぜウサ耳?」
「準備の時に高山君が言ってたよ?ウサ耳は男子ウケいいとか。だから宣伝に使うって。」
雨音が言う。
「おい、雨音目当てで客来るだろ。男子も殺到する…」
俺は雨音に言う。
「そうかな?」
すると
「あ、鈴村だ!可愛い!」
「ウサ耳やべぇ…」
周りにいた男子が雨音を見て言う。
やばいなぁ…
「おい、雨音。それ外せ。」
「えー?可愛いのに…」
「…みんな見るだろうが。」
俺は雨音に言う。
またヤキモチ。


