――文化祭当日。
バイトを休み、俺と雨音は当日まで準備をずっとしてた。
雨音は料理係だから料理の練習。
俺は看板やらいろいろ裏方の方を頑張った。
そして
雨音の誕生日でもある今日を迎えた。
だから
雨音の誕生日計画もちゃんと立てたんだ。
「午後になったら抜けるか。」
俺は雨音に言う。
「うん。そうだね。」
雨音は料理をしながら言う。
俺は暇なんで雨音の料理する姿を見つめる。
エプロンして料理する姿は若妻みたいだな。
今、家庭科室には俺らだけ。
「雨音、何作ってんの?」
俺は雨音を後ろから抱きしめ聞く。
「ひ、響君…急に人入って来たらどうするの?」
雨音は戸惑う。
「大丈夫だって。」
俺の命は
あと二ヶ月。
最近
雨音に触れたくなる事が多くなった。
怖いんだよ。
本当は“死”が…


