時間が
もっと欲しい…。
でも
俺は定められた自分の運命に従うしかない…。
――翌日。
「…響君、どうしよう!テストすぐあるんだよね…」
――学校。
休み時間、俺は雨音と話す。
「テスト…?」
そういえばあったかも。
「私、やばいな。ピンチ。」
雨音が言う。
「雨音、数学やばいよな。」
俺が言うと雨音は頷く。
「仕方ない。俺が放課後、教えたるよ。」
俺は雨音に言う。
「本当!?」
暗かった雨音の表情は急に輝く。
「早速、今日…俺の家で…」
俺はそう言う。
だけど
「それはだめ。響君、違う事考えてるでしょ?」
雨音が言う。
……うっ……
図星。
「ち、違うよ。」
「絶対そうだ!この表情。」
雨音が言う。
雨音にはすぐばれるなぁ…


