大好きが強ければ強い程
失いたくないって気持ちが強くなる…。
「あ、チョコバナナっての美味そう。」
響君が言う。
響君、今日結構色々食べたがるな…
でも
楽しみたいのかな。
「あ、あれ可愛い!」
歩いてる途中、私は射的のコーナーを見つけて言う。
「やる。」
響君はそう言うと射的を始める。
……え………
わー…
響君カッコイイ。
狙いを定める姿が…
気が付いたら私達の周りには人だかり。
響君、カッコイイから注目されやすいんだな。
射的の方はというと…
―――パーンッ
「……すご。」
周りの人達は拍手する。
響君はどんどん景品を取る。
「魔術学校のコウモリ狩りの経験が役立ったな。」
響君は当てると笑って言う。
こ、コウモリ狩り!?


