「ほら、行こうぜ?」
響君は私の手を引く。
あー…
ドキドキだよ。
浴衣姿の響君…
色っぽすぎ!!
「へぇ、こんなのあるんだ!悪魔界のお祭りとは違うな、やっぱ。」
響君が言う。
悪魔界のお祭りか。
怖そう…
食べ物ぐろいし……。
「お、りんご飴だって。美味そう。」
響君が言う。
「食べようよ。」
私が言うと響君は笑う。
そっか。
悪魔の響君には見るもの全て新鮮なんだね。
だったら
今日はいっぱい
お祭り楽しんでくれるといいな。
だけど
「あの人カッコイイ!」
すれ違う女の子はみんな響君を見てそう言う。
やっぱ
ヤキモチ…。
響君モテるもん…。
どこでも。
響君を独占したい
なんて
響君には言えないけど…


