『極上の魂はたった一人の人間しか持ってない。ラーゴはそれを手に入れたら…長生きできるし、1番強い力を得る事ができる。』
『1番強い力…』
『…だからお前は魔術学校を卒業したら絶対、極上の魂を取れ。じゃないと生きれない。お前は選ばれたんだぞ…?』
選ばれた…。
『うん…。』
親父は俺に期待してくれる…
だから
絶対、極上の魂を狩る。
そう思った。
なのに……
『無理よ。あの子には…』
……え……
ある夜、俺は親父達が話してるのを盗み聞きしてしまった。
『確かにあいつには難しいかもしれないな。魂を狩るなんて…』
親父…?
『なんでラーゴなのかしら。あの子には無理よ。魔術学校でも魔術の力は強くないって言われて。きっと他のラーゴにやられちゃうわよ…』
母さん…
『あいつには悪いが難しいんだよな…』
親父も母さんも諦めてた。
その事がショックで…


