あー…やばい。
妄想はだめ。
にやけるし…
「雨音もそうなるといいわね。今の彼氏さんと。」
お母さんが言う。
「うん。」
なれると…いいなぁ…。
あー…
本当に私は響君が好き。
こんな気持ちにさせてくれたのは響君だけで。
本当に失いたくないものだった。
響君とずっと一緒にいたいよ……。
「……あら、可愛い!」
「そ、そうかな…」
――夏祭り。
私は響君と行くんだけど…
「ゆ、浴衣とか久しぶりだよ。」
私はお母さんに言う。
今日は浴衣。
響君は私服で来るのかな。
あ、でも浴衣だったらやばい……
「ほら、行ってきなさい。彼氏さん喜ぶわよ。」
「うん。行ってきます!」
私はそう言うと家を出た。
あー…ドキドキ。


