「図星。」
響君が笑う。
「ひ、響君だって妄想してにやついてるんでしょ!?」
「するかよ!雨音色気ないしなぁ〜」
「ひどーい!!」
どうせ色気ないですよーだ。
「雨音、忙しいのね。彼氏さんとのデートで。」
「お母さん勝手に見ないでよぉ…」
家に帰るとお母さんは私のスケジュール帳を見て笑ってた。
「夏休みなんだよ?いっぱい会いたいよ。」
私はお母さんに言う。
「懐かしいわね。私もそんな時代があったわー。」
お母さんが言う。
「あ、そっか。お母さんとお父さんって高校からずっと一緒なんだよね?」
私はお母さんに聞く。
「そうよ。だからその長さだけお互いの想いが強いっていうか…」
「いいなぁ…」
確かに二人は他の友達の親よりはラブラブかも。
「私もそうなりたいなぁ…」
いつか
響君と……。


