なんでそんな事聞くの?
考えたくない。
でも
誰にだって“死”はある。
「それでも響君の事、ずっと想う。他の人の所なんか行けないよ。」
私は響君に言う。
「そうか。」
響君は寂しく笑う。
ねぇ…
なんで
そんな話……。
「いつか別れはあるんだろうけど。私、考えたくないよ…。」
私は響君に言う。
「ごめんな。いきなり…」
響君は私に言う。
「なんでみんな死んじゃうんだろうね。別れは辛いんだよ?」
私は響君に言う。
「でも…それにもちゃんと意味はあるんだろうな。きっと…」
響君が言う。
離れるなんて考えたくない。
響君と一緒にいる事が
当たり前になりすぎて…
その分
きっと別れは辛くなるよ。
別れなんていらないよ。
ずっと響君の側に
いたいの…。
なのに……
それはできない。


