時間はあっという間だ。


あの響君が変わった事件があってからか…


二人でいる時間は少なくなくなった。


バイト先も同じ。



なるべく


響君の側にいたくて…


なんか不安だったんだ。


響君といないと…


自分でもよくわからないけど…



そんな日々が続いた。


――そして、いよいよ夏休み。



「今日の夕方、響君とバイト。あさって、響君とお祭り。来週の月曜、響君とライブ。あと…」


スケジュール帳には予定いっぱい。


友達とも遊ぶけど

響君の名前はスケジュール帳に1番多い。


あー…幸せだな。


夏休み大好き。


響君といっぱいいられる。


響君もなるべく予定空けてくれてた。


一緒にいる時間が多いと安心するからって。


「顔にやけっぱなし!」


早苗は私に言う。


「すみません。」


「ま、初めて彼氏と過ごす夏休みだから仕方ないか。」


早苗が笑って言う。