「あ、もうこんな時間なんだね。」
雨音が携帯の時計を見て言う。
「帰るのか?」
俺は雨音に聞く。
「……へ?」
「俺、そろそろバイト先行かなきゃだ…。」
寂しいけど
俺もバイト戻らないとなぁ。
しばらく勝手に休んでたしなぁ……
本当はもっと一緒にいたいけど…
すると
「あのさ…」
「ん?」
俺は雨音を見る。
「私も響君と同じとこでバイトしようかな。旅行代、響君に任せっきりじゃ悪いし。」
雨音が言う。
「へ?」
雨音…
「あ、でも…嫌かな?やっぱり一緒は……」
雨音が聞く。
いや…
「大歓迎です。」
俺が言うと雨音は笑う。
「でも大丈夫かな。私、こんなだし…」
雨音が言う。
「あー…あそこは大丈夫だよ。店長あんなだし。」
「へ?」
顔で受かるんだよな…。


