「私が何度でも助けてあげるからね。響君がもしまたああなっても、私が何度でも助けるから。」
雨音が言う。
雨音……
「もう絶対あんな風にならない。大丈夫だよ。」
俺は雨音に言う。
「でも私は何があっても響君から離れないから。それは忘れないでね?」
雨音が笑って言う。
でも…
「あの時、俺に殺されそうになってたのにか?」
俺は雨音に聞く。
「…平気だよ。響君になら何されても。」
雨音が言う。
どんな事があっても
雨音は俺を想ってくれる。
本当に好きだよ…
雨音の事。
もう傷つけたくない…。
なのに……
こんな運命だ。
「響君、会いたかったよ。 ずっとずっと…」
雨音が言うと俺は雨音の身体を離す。
「もう大丈夫だから。」
俺は雨音の頬を撫でて言うと雨音にキスをした。
俺は雨音の側にいる。
死ぬ瞬間までは……。


