「…お前…。」
「俺が死んだら雨音、ボロボロになるのかな…」
そう思うと苦しくて……
「それは雨音ちゃんを好きになったお前のせいだ。」
叔父さんが言う。
「雨音が俺を嫌になれる方法はないのかな。」
そしたら……
「だめだ。さっきの雨音ちゃんの声、聞こえただろう?雨音ちゃんはお前が本当に大切なんだ。お前は側にいる義務がある。」
叔父さんが言う。
「だったらこのまま死ねと?雨音は何も知らないまま、俺に突然消えられるんだぞ?」
「お前らだけじゃない。誰だっていつかは別れを迎える。それがお前らは早いだけだ。」
分かってる…。
でも……
嫌なんだよ。
こんな運命が……。
「…じゃあなんで今まで雨音ちゃんの側にいた?こうなると分かってて…」
「……え……」
「雨音ちゃんの側にいろ。お前の為にあんなに必死になってくれたんだぞ?」
叔父さんはそう言うと部屋を出た。


