何で
こんな危険な男の側にいたいって言ってくれるんだよ。
もしまた
あんな風になっても…
雨音は……。
俺は雨音の頭を撫でる。
「ごめんな。雨音…。」
俺は雨音の頬にキスをする。
もう
嫌だ……。
自分が。
雨音、
こんな俺は
君の側にいてもいいんですか……?
――ガチャ
「目、覚めたか。」
叔父さんが入って来た。
「あ、ああ。」
叔父さんにも迷惑かけたな。
「雨音ちゃん、気持ち良さそうに寝てるな。安心したのかな。」
叔父さんが言う。
「俺、雨音がもう傷つく姿見たくないよ。」
俺は雨音の頬に触れながら言う。
「仕方ないんだ。それがお前らの運命だ。」
叔父さんが言う。
「…叔父さん。」
「……ん?」
俺…
「生きたいよ。このままなんて嫌だ…。」
生きたい…。


