「響が倒れたのは元に戻って、雨音ちゃんの痛みを一気に受けたから。」
…え…
響君がこの磁石を持たせたのは
自分にダメージを与えてでも私を助ける為に…?
「本当に雨音ちゃんが大切なんだな。あのまま、響が戻らなかったら雨音ちゃんも響も危ない状態だったよ。」
…え…
「響君…。」
「…雨音ちゃんだけなんだな。何があっても響の側にいられるのは。」
響君の叔父さんが笑って言う。
「あの、叔父さん…響君は…」
私は響君の叔父さんに聞く。
「悪魔は人間とは違う。休めば大丈夫さ。」
響君の叔父さんが言う。
良かった…。
「家まで運ぶか。雨音ちゃんは帰るかい?」
響君の叔父さんが聞く。
「あ、あの…」
「…ん?」
私…
「響君の側にいさせて下さい。」
私は響君の叔父さんに言った。
私がそう言うと響君の叔父さんはにっこりと笑った。


