「…雨音ちゃん、そこにいるのは響じゃない。悪に染まった悪魔だ。」
…え…
「ルーク、その女を消しなさい。」
さっきの女の子が言う。
そんなの…
わかんない……。
今
私の目の前にいるのは
……響君だよ…。
「雨音ちゃん!?」
私は響君に抱きつく。
「響君は響君だよ。私はボロボロになってでも響君を取り戻すの…」
そうだよ…。
ここで逃げたら
もう響君とは……
「だめだ。そうなった以上は俺の手でルークを消すしか…」
響君の叔父さんが言う。
「大丈夫です。響君は、私が助けるから。」
私は響君の叔父さんに言う。
「雨音ちゃん、こいつに殺されていいのか!?」
響君の叔父さんが言っても、私はやめない。
「この前、二人で祈ったよね?ずっと一緒だって…」
私は響君に言う。
ねぇ
響君届いてる……?


