「話さないわよ。話したらルークは消されるわ。」
ルリアが言う。
良かった…。
でも
「それがルークの弱点か。鈴村雨音。あたしの嫌いなタイプの女。」
ルリアが言う。
「お前…何考えてる?」
俺はルリアに聞く。
「彼女には言ってないんでしょ。ラーゴの事。」
ルリアは俺に言う。
「だから何だってんだよ?」
俺はルリアに聞く。
すると
「あたし、代わりに話そうか?彼女に。」
ルリアが笑って言う。
「……え……」
雨音に!?
「そしたら彼女、苦しむわね。」
ルリアは笑って言う。
「雨音には絶対言うな。あいつは…」
弱いんだよ…。
知ったら苦しんで…
雨音は壊れる…。
何となく分かるんだ。
「…あたしはルークに死んで欲しくないのよ。」
ルリアは俺に言う。
「俺は死ぬ運命なんだ。」
俺はルリアに言う。


