雨音が帰るとただずーっとぼーっとしてた。
鈴村雨音……。
本当は魂狩りをあそこでするはずだった。
だけど
雨音の嫌がる声を聞いたとたん…
狩りができなくなった。
何やってんだよ俺…
女ごときにてこずるな。
やっと見つけた獲物だぞ…?
そう
さっきから心の中で言い聞かせてる…
俺…どうしちまったんだよ。
自分の命は大切だろ…?
明日からは
気をつけなきゃな……
もう
途中で狩りを中断するもんか。
うん。
すると
「響!!」
「……わっ……」
鏡から叔父さんが出て来た。
鏡は悪魔界と人間界を繋ぐものだ。
たまにいきなり鏡から叔父さんが飛び出してくるからびっくりする…
「叔父さん、悪魔界行ってたんですね…」
良かった…
雨音来てる時いなくて…。