雨音と俺が同じ夢を見た。
それは
俺らが運命の二人だから。
悲しい運命で繋がれた二人。
あんな夢を見たのにも意味はあった。
あれから雨音と話して過ごし、夕方になると俺は帰った。
帰って叔父さんに俺は夢の話をした。
そしたら
『それは二人がこのまま一緒にいると味わう苦しみを意味してるんだ。』
叔父さんはそう言った。
『……苦しみ?』
俺は叔父さんに聞く。
『これから試練が待ってるんだよ。』
叔父さんはそう答えた。
試練…?
これ以上いらない。
ラーゴという運命だけでもいっぱいいっぱいだと言うのに……
神様は
悪魔が嫌い。
だから
俺をこんな目に遭わすのかな。
だったら
苦しみは俺にだけにしてくれ。
俺がいなくなっても
雨音には笑ってて欲しいから。
痛みも苦しみもなく
ただ雨音には幸せになって欲しい…