「私も初めては全部響君にあげる!!」


私が言うと響君は笑う。


この時間が大好き。


響君と一緒の時間。


「……やばいな。」


「……へ?」


私は響君を見る。


「もう一回キスしていい?」


「……え…ちょ、響く…」



響君はまた私の唇を奪った。



なんでだろう。


今日の響君は


いっぱい私に触れる。


まるで


不安をかき消そうとするかのように。



あの夢のせい…なのかな。



安心をお互い求め合ってる気がした。


もう


不安になりたくない。


あんな夢……


大嫌いだよ……。


キスが終わると響君は強く私を抱きしめた。



ねぇ


響君……。


何が怖いの……?


何でよく切ない表情を浮かべるの…?



神様…


お願いだから響君を苦しみから解放させて…



響君にはずっと笑顔でいて欲しいよ。