「いっぱい撮れたな。」
散々撮り終えると
「うん。でも家の中だけじゃあれだから、他の場所でもね。」
私は笑って言う。
「…そうだな。」
響君が笑って言う。
「写真いっぱいだぁ。嬉しい…」
響君との思い出、いっぱい作りたいなぁ。
二人がお年寄りになってもずっといたい。
それで
思い出をたくさん作りたい……。
「……雨音。」
響君が私を呼ぶ。
「……ん?」
私は響君を見る。
すると
――チュッ
響君は私のおでこにキス。
「ひ、響君?」
「雨音、好きだよ。」
響君が私を真っ直ぐ見つめ言う。
――ドキッ。
顔が熱くなる。
大丈夫だよね…?
響君、我慢できる?
私は……
「だ、だめだよ?響君…」
だめだよ。
まだまだ……。


