「い、今!親いないから。」
私は響君を家に上げる。
ひゃああ……
大丈夫だよね?
旅行までは響君も我慢してくれるよね。
呼んだのは
そういう意味じゃなくて
響君ともっといたくて…
でも
嫌かな…。
私なんかと二日も。
うざいかも…
呼んどいたくせに
そんな事を思ったり。
「雨音、着替えなくていいの?」
響君は私に聞く。
……はっ……
「わ、忘れてた!」
着替えなきゃあ!
あ、あと
朝ご飯…。
「響君、朝ご飯食べてきた?」
私は響君に聞く。
「あ、まだ。」
……え……
「ごめん…。」
朝っぱらから私が呼び出すからだ。
「いいって。俺もちょうど雨音に会いに行こうとしてたから。」
響君が言う。
……え……
うそ…
響君も…?


