響君がなんでそんな事
言ったかだなんて私にはわからなかった。
悪夢を見た。
『響君!』
真っ暗闇の中、私は響君を呼び続ける。
でも
響君はどこにもいない。
でも
『ごめんな。』
響君の声が聞こえる。
『響君どこにいるの…?』
だけど
返事がない。
『真っ暗だから分かんないよ。ねぇ、響君…』
私はただずっと泣いていた。
響君……。
目が覚めた時にはずっと涙が流れていて…
夢じゃん……。
でも
無性に響君に会いたいってなって。
私は響君に貰った磁石を外し、握る。
響君……。
私は涙をまた流す。
本当に怖かった…。
夢なんだよ……?
【響君、会いたいよ。】
私はそう響君に送る。
会わないと怖かった。
夢だと分かってるのにね…


