「だから母さんを恨まないでくれ。」
親父が言う。
あー…そうか。
子供だったのは俺だ。
いつまでも拗ねて……
本当バカみてぇ。
「…今日は楽しませてもらうよ、パーティー。」
俺は笑って親父に言う。
「ルーク…」
「雨音心配だから行くわ。」
俺はそう言うと部屋を出る。
決めた。
これを俺にとって最後の悪魔界にしよう。
もう
帰らない。
あいつらの為だ。
だから……
「ルーク君!」
食事会に戻ると涙目の雨音が。
……ったく。
「…どうした?」
俺は雨音の隣に座り、聞く。
「何?このピンクのカレーみたいなやつ…」
あー…
「それは、黒コウモリのげ…」
「…やっぱいい!」
あはは。
かなりびびってるし。
「美味いのにな。」
俺は普通にそれを食べる。


