「…あの子だろ?極上の魂。」
部屋に入ると親父は俺に聞く。
「……え……」
親父…?
「レイゼから聞いた。」
「……叔父さんから?」
叔父さん、そんな事…親父に話して……
「まさかお前が極上の魂を愛するなんてな。自分の寿命より、あの子なんだな?」
「…雨音は大切なんだ。俺ができるのは自分の命を犠牲にしてでも、他のラーゴからあいつを守る事だけだ。」
俺は親父に言う。
「…あの子は知らないんだろ?お前の運命…」
親父は俺に聞く。
「…雨音には言えない。苦しめたくないんだ。だから、消えるしかない。」
「…ルーク…」
「雨音にはずっと笑顔でいて欲しいんだ。」
「…そうか。お前、変わったんだな。」
親父が俺に言う。
「変わったよ。雨音に出会ったから。」
俺は笑って言う。
雨音といる幸せをたくさん知ったから……


