すると
「久しぶりだな。ルークが笑うなんて。」
親父が笑って言う。
「何がおかしい?」
「……良かったよ。ルークが苦しんでるんじゃないかって気になってたからさ。」
……っ……
「苦しんでたよ。あんたらのせいもあってな。」
俺は冷たく言う。
「ルーク…」
「でも、今はアマネがいる。だから辛くねぇよ。」
俺は親父に言う。
「ルーク君…」
雨音が俺を見る。
「言っとくが俺はあんたらと仲良くするつもりはない。俺に期待してない親なんかいらない。」
俺は親父に言う。
すると
「相変わらずむかつくガキね。」
……あ……
ピンク色の長い髪、黒いレースに包まれたドレス…。
母さんだ。
「母さん…」
「だから、あたしこの子嫌なの。迎える必要なんかない。」
母さんが言う。
相変わらずうぜぇ…


