――ガチャ
少しすると響君が部屋に入って来た。
…え…
響君が持ってるのは真っ黒なジュース。
な、何それ…
「健康に良いんだってよ。今、これしか家なくてさ。すまないな。」
彼はそう言うと私にジュースを渡す。
「あ、ありがとう…」
飲むの?
飲まないの?
せっかく出してくれたからなぁ…
「飲めよ。」
響君が私に言う。
「あ、飲んでみる!」
明らか怪しいけど……
私は頑張って一気飲みをする。
すると
―――ドクン……
………え…………
体が動かない……
「ひ、響君…?」
私は響君を見る。
響君はにやっと笑う。
……え……
「残念。俺、人間じゃないんだよね。」
………え………
「何言って…」
なんなの?
体動かないし…
響君、わけわかんない事言ってるし……


