「じゃあ用意しないとな!」
叔父さんが笑って言う。
……ん?
待てよ?
……って事は…
「まさかまた瞬間移動!?」
あれ怖いのに……
「違うよ。悪魔界に行く時は使えない。」
響君が言う。
……え?
でも……
じゃあどうやって…?
すると
――バサッ
「ほら、早く着けろ。」
響君は私に真っ黒なマントを渡す。
「これは?」
「人間であるとばれないようにできる悪魔界の裏グッズだ。」
「……え……」
そんなの…あるんだ…。
私はそれを着ける。
「準備完了だな。」
響君が言うと叔父さんは笑う。
本当に大丈夫なのかな?
行こうって言ったけど…
私だけ人間だよ?
だけど
叔父さんはいきなり鏡に向かって呪文を唱える。
もしやのもしや……


