「そうだ。雨音ちゃんが一緒なら大丈夫なんじゃない?」
響君の叔父さんがいきなり言う。
「……へ?」
大丈夫?
「悪魔界行きなさい、響。」
悪魔界……!?
「おい!雨音は人間だぞ?危険…」
「大丈夫だって。黒マントあるし!」
黒マント?
「あれを使うのか?」
「あれならどんな力も隠せるし、もちろん魂も…」
魂……?
「なんで行かせたがる?」
響君は叔父さんに聞く。
すると
「なんだかんだで親なんだよ。俺が戻る度、お前の様子を聞くんだ。」
「……ふん……」
響君は
なんで行きたがらないんだろ?
悪魔界…。
お家なんだよね?
「響君、行こうよ?私も一緒に行くから。久々に行ったら楽しいかもよ?」
「…わかった。雨音がそこまで言うなら行ってやるよ。」
響君はそう言った。
響君……。


