映画が始まると私はずっと集中。
恋愛映画だから切ないシーンが多くて……
気が付いたら私は泣きまくり。
ちなみに
響君はというと…
……爆睡。
せっかくデートなのにぃ……。
でも恋愛映画を見てたからか終わった後、響君への愛しさが増してた。
だから…。
「雨音?」
響君が起きて立ち上がると私は響君に抱きつく。
「こうしたくなった。」
私が言うと響君は笑う。
「お前、可愛すぎ…」
響君はそう言うと私を抱きしめる。
この温もりが大好き。
安心する。
響君は悪魔なのにね。
こんなにも愛しいなんてね……。
だけど
「ほら、早く行くぞ。」
響君は私の体をすぐ離した。
「離さないでよ〜。」
「これ以上は我慢の限界。」
響君は笑って言うと先にどんどん歩き出した。
もう、響君は……。


