「でもまさか響が俺にお土産なんてな。」


叔父さんは笑って言う。


「は?」


「響、今まで周りの奴の事考えてなかったからさ。」


「そう?」


「やっぱ女ができると違うのかな。」


叔父さんが笑って言う。


「み、見てたのかよ!俺の様子!!」


「モニターで監視しないと心配だからさ。」


「マジかよ…」


……って事は



俺が雨音からかってるとことか


雨音とキスしてるとことか見られたのか…。


はぁ……


「俺は何も言わないよ?どんな奴だろうと誰か一人は心を開ける相手がいないとだめになる。とくにお前みたいな地獄を生きていく奴にはな。」


“地獄”か……。



「そうだな。」


「……そろそろ帰ってもいいんじゃないか?実家。」


「……いいよ。」


「会わないまま…消えるつもりか?」


「奴らはそっちのが嬉しいだろ。」


会わなくていい…。