――ガチャ。
「ただいまー。」
「おー…響おかえり!」
帰ると叔父さんのお出迎え。
「お土産買って来た。饅頭だけだけど要る?」
「お、いいねぇ。」
「叔父さん変わってるよなぁ。人間の食べる物が好きだなんてさ。」
俺はそう言うと饅頭を入れた袋を叔父さんに渡す。
「だって人間界長いと慣れるんだよ。もう人間みたいなもんさ。響もそのうち馴染むだろ。」
「そうか?」
「あ、悪魔界で響にコウモリ煎餅買って来たんだった。お茶入れるからこれと両方食べよう?」
叔父さんはそう言うと袋を抱えてキッチンへ向かった。
はぁ…疲れた。
「…修学旅行楽しかったみたいだな?昔っから団体行動嫌いな奴だったのに、今は嫌な表情してないな。」
お菓子を食べながら俺と叔父さんはリビングで話す。
「まぁな。」
雨音いるし…


