「響君、大好き…」


私は響君に言う。


「バーカ。」


響君はそう言うと笑う。


愛しい…。


こんな気持ちは初めてで。



私は


この恋を絶対手放したくないって思った。


ずっと幸せなわけない。


そう思ってなかった。


一番失いたくないものは響君だって思った。








「……響君。部屋このままずーっといて?」


「……え……」



「早苗帰るかわからないし、寂しい…」



私は響君に言う。


すると


「襲われても知らないぜ?」


響君が言う。


「いいの!ちゃんと抵抗するから。」


私が言うと響君は笑った。


今日は


何だか響君に甘えてたい気分だった。


旅行最終日だからかな?



響君といっぱい一緒にいたいって。


響君にとっては


二人きりは大変だけど…



何か離れたくなかったんだ。