「…それじゃあだめなんだよ。」
響君が言う。
……え……
「響君…?」
「時間足りねぇんだよ…。」
時間……?
「響君…?」
「悪い。俺、焦りすぎだな。もう少し待つよ。」
響君が言う。
…ほっ…。
「じゃあ今日は何する?」
私は響君に聞く。
すると
「帰る。」
響君が言う。
「えー!?」
か、帰る!?
「理性壊れたら嫌だろ?」
響君は私に聞く。
「が、頑張ってよ〜。」
私は響君に言う。
「頑張れない。」
……う……
私は響君の服の裾を掴む。
「行かないで。響君がいないと寂しいよ…。」
私は響君に言う。
すると
「全く、さっきから雨音言ってる事、無茶苦茶。」
そう言って響君は私を抱きしめた。
ひ、響君……。
私はギュッと響君に抱きつく。


