世界でふたりだけの…


目が覚めると、私はベッドの上に戻っていた。
時計の針は夜中の2時を指している。

「夢だったの…?」

本を見ると、中身は元の色に戻っていた。

私は…アンドロイドなんだ・・・。

無意識に涙がぽたぽたと落ちた。
しばらくそのまま動けずに泣いていた私。
ふと思い出して、深翠さんにもらったしおりを見つめた。

「自分を信じること…。」

裏に書かれた文字。
さっきの深樹という人が言っていた言葉と同じ。
やっぱり、深翠さんと深樹さんは何か繋がりがあるのだろうか。
そう考えているうちに眠気が私を襲い、そのまま夢の世界へと落としていった。