「んーとね。枕が欲しいの。
ここにある枕はそば殻で少し硬いでしょう?
……病院を思い出すから…」
「ああ…そっか。ごめんね、気付かなくて。
入院してる気分になるんだね?」
「うん…」
「でも枕は必要ないと思うんだけどなあ?僕の腕枕があるし?」
「やっ…何言ってるのよ。
腕が痺れちゃうでしょう?
毎日朝までずっとなんて、寝返りだって出来なくて、晃が疲れちゃうわよ」
「クスクス…茜は軽いから、全然大丈夫だよ」
「それって、私の頭が軽いって言われているみたい…」
ツンと拗ねて見せると、晃は慌てたように謝って、私を抱きしめる。
「そういう意味じゃないって、分かっているくせに。茜は意地悪だなあ。僕を困らせて楽しんでるだろう?」
「……わかる?」
「わかる。酷いなあ。意地悪なお姫様にはお仕置きしちゃおうかな?」



