「最後の瞬間まで傍にいるから…」
擦れるあなたの声は切ないけれど強い意志を秘めている。
「たとえ短い時間(とき)でもいいから…。一緒に幸せになろう」
これ以上無いほどに深い愛情を伝えてくるあなたを拒む理由なんて、もう見つからなかった。
私は何を迷っていたのだろう。
命の長さが幸せじゃない。その想いの深さが幸せなのだ。
どうしてその事から目を逸らそうとしていたのだろう。
あなたと一緒ならば、どこまでも強い私になれるのに…。
「………ハイ…」
小さく頷く私を、あなたは苦しいほどに抱きしめた。
その瞬間
私たちを祝福するようにホタルが一斉に舞い上がり闇夜を照らした。
ねぇ…晃。
私たちは魂を半分ずつ分け合って生まれてきたのかもしれないね。
この世で結ばれ、二人で一つの魂となる為に…。



