ヒラリと桜の花びらが風に乗って晃の傍らに落ちた。

私についていたのかな?

昨日の幸せな夜の名残だね…。


私の想いはこの花びらと一緒にここにおいていくね。


晃は怒るかもしれないけれど、あなたと生きるのはやっぱりあなたを不幸にする。



あなたはあなたの幸せをみつけて。



晃…幸せになって……



戦場で散った花は最後の時に誰を想ったのだろう。


戦場に咲く花は、散華の瞬間に地上に残された、戦士の哀しい想いなのかもしれない


さよなら…晃


桜はいつか散るものだから


散り際は見せるつもりはないよ