【長編】ホタルの住む森


「何で謝るんだよ。
僕は茜に出会ったこと後悔していない。むしろ右京には感謝してるよ」

言葉にならない。余りにも晃が眩しく見えて・・・。

「茜は僕と出会ったこと、後悔しているのか?」

真っ直ぐな晃の瞳にウソがつけなくなる。

プルプルと顔を横に振り否定すると、晃はいつもの太陽のような鮮やかな笑顔で微笑んだ。

「後悔していないだろう?
僕たちの出逢いは必然だったんだよ。
君には僕が必要で、僕には君が必要だった。
だから、僕達は出逢ったんだ。
たとえそこに苦しみや悲しみがあっても、それは僕達二人が一緒に乗り越えていくべき障害なんだ。
僕たちは二人で生きるために出逢ったんだ。
絶対に一人ではダメなんだよ」

晃が強く私を抱きしめた。

耳元で何度も名前を呼ばれて涙が溢れてくる。

晃……あなたが好き…。

誰よりも、何よりも護りたい大切な人…。

「晃…これからも…後悔しない?」

「しない。するわけないだろう?
こんなにも茜だけが欲しいのに。
他には何もいらないのに…」