「僕だってそうだ。
何を失っても君だけは失いたくは無い。
茜は庇護が無いと生きていけないんじゃない。
みんな茜の事を愛しているから君を逝かせたくないんだ。
全てのものを敵にまわしても、何を失っても君を護りたいんだ。
何故わからないんだよ。みんな、君が必要なんだ」
私はこんな晃を知らない。
こんなに悲痛な声も聞いたことが無い。
晃はいつも太陽みたいに明るくて、春風みたいに優しくて、陽だまりのように穏やかで…
いつだって静かに私を受け入れて抱きしめてくれた。
彼の心にこんな悲しみを抱かせてしまったのは私だ。
彼にこんな苦しみを背負わせてしまったのは私だ。
「―――ごめん…なさ…いっ。
晃……。苦しめてゴメンね。
悲しませてゴメンね。
私と出会ってしまったこと…
あなたを好きになってしまったこと…
…本当にごめんね?」
あなたを愛しく想う心なんて……
無くなってしまえばいいのに…



