「いえ、実は今、そちらにタクシーで向かっています。何も考えずに伯母の家を飛び出してきたんですけど、こんな時間ですしとりあえずホテルを手配しようと思っていたところで…」
『こっちに向かってるって? なら、ホテルへなんか行かないで直ぐに僕の所へ来てくれないか?』
「良いんですか? こんな夜更けにご迷惑だと思ったので、明日の朝一番に伺おうと思っていたんです。どうしても伝えたい事があって…」
『迷惑だなんて…いつだって大歓迎だよ。それに君に少しでも早く会わせたい人がいるんだ』
「会わせたい人?」
『そう、君が来る時間まで来て貰えるように頼んでおくよ。…今どの辺り?』
「…あと30分くらいだと思います」
『わかった。じゃあ、待っているから…』
「はい…じゃあ、後で…」



