目を覚ました時、隣に拓巳がいてくれた事が、陽歌には純粋に嬉しかった。
拓巳は一晩中手を握っていてくれたのだろう。椅子に座ったままベッドに突っ伏して眠っていた。
両手で陽歌の左手を宝物のように握り締めたまま…。
拓巳がいてくれなかったら、昨夜は耐えられなかっただろう。
まっすぐに自分を愛してくれている彼の気持ちに応えたいと思った。
朝日を受けて陰影が出来た拓巳の顔は、どこか幸せそうで、陽歌は感謝の気持ちを込めて拓巳の額に唇を落とした。
……ありがとう拓巳……
拓巳の睫毛が震えたような気がした。
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