「自分で作った…?
だから時間が必要だったのか?
あぁ…僕はなんて馬鹿なんだ。茜を探さないと…」
蒼が何か言ったのを確認するのももどかしく、弾かれたように外へ飛び出した。
朝の青空が錯覚だったと思わせる程の雨雲が重く立ち込め、辺りは暗くなり始めていた。
空と大地の境が判らなくなり始めている。降りだすのは時間の問題だった。
晃が考えつく限りの場所を思い起こし闇雲に走る。
その時、右京からのメールが届いた。
―まだ解らねぇのかよ。本当に諦めるつもりか?―
その内容に苦笑しながらも、最後に記された茜の居場所を見とめ、親友の心遣いに感謝する。
晃は携帯を握り締め、迷いを振り切るように走り出した。



