当事者である茜を蚊帳の外にして全てを進めようとする強引さにプチッと切れた茜は、キッと晃を睨みつけると怒鳴りつけた。
「晃のバカ! どうして何もかも一人で決めちゃうのよ。
それじゃ意味が無いじゃない。
そんなに結婚式がしたかったら一人ですればいいわ。晃なんか大嫌いっ!!」
派手な音を立てて部屋を出て行く茜を冷たく見送った晃は、後を追う事なく悪態をついた。
茜を愛しく思うからこその行動を否定され、苛立ちは更に募った。
「……クソッ、嫌じゃなかったら何でだよ。説明くらいして出て行けよ」
「バカかお前? 『お前は黙ってみてろ』だなんて、自分がどれだけ酷いことを言ったか解ってんのかよ」
「僕が悪いって?
僕はただ茜と一日も早く夫婦になりたかっただけだ。
茜も同じ気持ちでいてくれると思っていたから、結婚式が少しでも早いのは喜んでくれると思っていたのに…。
何であんなに渋るんだよ。
一度は別れる決意をして、それでも受け入れてくれたプロポーズだったはずだろう?」



